フエンテス短篇集 アウラ・純な魂 他四篇 (岩波文庫)
ひさしぶりの読書日記。
表題作がなかなか秀逸でした。
書き出しから着地点まで一直線のようでいて一捻りしてまったくの別物に、あるいは脈絡のない断片の羅列のように見えてきっちり芯が通っているとでもいいましょうか。あのへん(土地)の作家の作品は読んでいて楽しいですね。私はコルタサルがけっこう好きだったりするんですが、コルタサルの南部高速道路、あれもはじめて読んだとき衝撃を受けました。日常を描写しつつも読者が意識しないうちに流れる時間が変速されていく。季節が一巡りするまで渋滞にはまり続けるなんてアイデアを形にする根性が素晴らしいと思います。
「…月四千ペソ」。新聞広告にひかれてドンセーレス街を訪ねた青年フェリーペが、永遠に現在を生きるコンスエロ夫人のなかに迷い込む、幽冥界神話「アウラ」。ヨーロッパ文明との遍歴からメキシコへの逃れようのない回帰を兄妹の愛に重ねて描く「純な魂」。メキシコの代表的作家フエンテス(1928‐)が、不気味で幻想的な世界を作りあげる。
ひさしぶりの読書日記。
表題作がなかなか秀逸でした。
書き出しから着地点まで一直線のようでいて一捻りしてまったくの別物に、あるいは脈絡のない断片の羅列のように見えてきっちり芯が通っているとでもいいましょうか。あのへん(土地)の作家の作品は読んでいて楽しいですね。私はコルタサルがけっこう好きだったりするんですが、コルタサルの南部高速道路、あれもはじめて読んだとき衝撃を受けました。日常を描写しつつも読者が意識しないうちに流れる時間が変速されていく。季節が一巡りするまで渋滞にはまり続けるなんてアイデアを形にする根性が素晴らしいと思います。
































































