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地球の汚名
地球の汚名 地球の汚名
豊田 有恒 (1973/05)
早川書房

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うーむ面白い。
友情ドラマありーのアクションありーの恋愛ありーの蘊蓄ありーの。


時は地球の紀元2700年――。地球の英知を集め、7年の歳月をかけた人工惑星で、いま恒星系連合の大会議が開かれようとしていた。だが仇敵ザミーン惑星の陰謀にかかり、テラは占領統治となり、盟主は処刑された。今は亡き主君の仇討ちを誓うテラ星人たち……。痛快無比! 気宇壮大なSF版”忠臣蔵”! ハードSFを代表する傑作長篇。


手塚治虫のもとでテレビアニメのライターもしたことがある経歴の持ち主。世代的にはSF御三家の次ぐらいにあたるでしょうか。なんといってもイメージを喚起させる文章の迫力。異星人たちの容貌、宇宙基地やメガロポリスの描写、登場人物たちの心のなかをダイレクトに伝える手腕などはどれをとっても一級品です。
人間という種の行く末を見つめる視点も独自のものがあります。

地球の盟主たるタクマール処刑後、新しく盟主の地位につくグランストンという人物が登場するんですが、その二面性をもたせた描き方がすばらしい。読んでるこっちもどっちに転ぶかわからない手探り状態で進むしかありません。オチもきっちりついて満足の一冊。読んだのは集英社文庫のやつですが、古本屋で見つけた際はぜひ手に取ってみてください。

ひとつだけ不満な点を挙げるとしたら女性の描き方でしょうか。ちょっと適当な感じがします。

豊田有恒 | 【2006-10-20(Fri) 22:24:02】
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