![]() | 砂漠の惑星 スタニスワフ レム (2006/06) 早川書房 この商品の詳細を見る |
ハヤカワ名作セレクションによる新装版。
これぞSFという内容。やはりSFを読み始めるなら巨匠の作品からで間違いないのではないでしょうか。
字が大きくなっているのでレムの多作品に比べても読みやすいと思います。レムといえば『ソラリスの陽のもとに』が有名ですが、緊張感や密度では劣らないかもしれません。
ただ取り上げている題材や文章そのものがソラリスに比べてもっとSFしているし「愛」といったものも一切排除されているので楽しめない人にはまったく楽しめないだろうなとも思いました。
ホメオスタシスを持つ自動機械同士による生存競争、その淘汰の過程で進む「死んだ」進化とでもいうべき順応。いやー面白いですよ。普通に。
![]() | 天の声・枯草熱 スタニスワフ レム (2005/10) 国書刊行会 この商品の詳細を見る |
アマゾンで注文した『天の声・枯草熱』(スタニスワフ・レム 国書刊行会)が届きました。時間ができたらじっくり読みたいと思います。評判いいので楽しみです。
梅田の紀伊国屋書店行ったら東野圭吾の小説がガンガンに平積みしてあって、今回の賞はけっこうみんな関心があったんだなあと思いました。
最近買った本は『闊歩する漱石』(丸谷才一 講談社文庫)、『日蝕』(平野啓一郎 新潮文庫)、『天才はつくられる』(眉村卓 角川文庫)などです。
漱石の小説は5冊くらいしか読んだことがないので、この機会に代表的なやつだけでも全部読んでみたいです。山田風太郎が漱石の文体を真似て書いた小説もこの間ちょっと立ち読みしたら面白そうだったので読みたいです。
春休み中にいろいろやりたいのですが、予期せぬ出来事が多くてなかなか時間がとれません。
![]() | ソラリス スタニスワフ レム (2004/09) 国書刊行会 この商品の詳細を見る |
表紙の裏に書かれたあらすじ↓
惑星ソラリスを探査中のステーションで異変が発生した。
謎の解明のために送りこまれた心理学者ケルヴィンの目の前に自殺した恋人ハリーが姿を現し、彼はやがて悪夢のような現実と甘やかな追憶とに翻弄されていく。
人間とはまるで異質な知性体であるソラリス。そこには何らかの目的が存在するのだろうか。
結論から言えば、目的は存在するかどうかははっきりせず、もし存在しても人間には理解できない、となるでしょうか。
作者レムの言葉を借りれば、この物語を書くにあたって肝要なことは、「存在している何者かとの人間の出会いのヴィジョンを創り出すこと」であったみたいです。
SFとしてはそういう核があればいいのでしょうが読み物としてはそれでは弱い。それでも二回も映画化され、読まれ続けているワケは、訳者が言うように『ソラリス』の多様性・多層性にあります。
確かにミステリー、冒険、恋愛、パロディーといったものが作品内にちりばめられ、読者の読み方によって方向性が決まるといってもいいかもしれません。
どの要素もそれほど深くはないですが、重層的に構成されているから中身が詰まっている印象を受けます。そして作者が意図した「コンタクト」の部分が柱として機能しています。
レムの他作品は読んだことがないが『ソラリス』はバランス感覚に優れた小説です。多少物足りない感がありますが、そこを勝手に空想させてくれる懐の深い作品なので暇な人は読んでみて損はないと思います。



































































