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Author:とんび
とんび出版という文芸創作団体の大山三ダース、満天スモッグ、原想一朗による日々の雑記です。

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犬はどこだ
犬はどこだ (創元推理文庫 M よ 1-4)犬はどこだ (創元推理文庫 M よ 1-4)
(2008/02)
米澤 穂信

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開業にあたり調査事務所〈紺屋S&R〉が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。――それなのに舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして……いったいこの事件の全体像とは? 犬捜しの専門(希望)、25歳の私立探偵、最初の事件。新世代ミステリの旗手が新境地に挑み喝采を浴びた私立探偵小説の傑作。


 相変わらず設定が魅力的。けれどストーリーの面白さがいまいち。自分の殻にこもりがちな紺屋長一郎とあけっぴろげな性格の助手ハンペー。対照的な二人の人物設定によって期待が高まるも、著者の持ち味である日常ミステリーがありがちな展開に終始しているのが残念です。構成もしっかりと組み立てられていて、殻にこもっていた主人公の内面もある程度解放されるのですが、登場人物たちが動いている世界が無色透明で説得力に欠けると感じました。しかし、自分の書きたいことと真摯に向き合う姿勢が、のちのち『インシテミル』など面白い作品を生み出す力に繋がっていったと考えると今後も楽しみな作家さんだなとは思います。

米澤穂信 | 【2008-03-02(Sun) 20:55:37】
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インシテミル
どうも。お久しぶりです。三ダースです。
本は読んでいるんですが、記事を書くタイミングがありませんでした。

ちょっと前に読んだこの本。

インシテミルインシテミル
(2007/08)
米澤 穂信

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今までの作者の小説は「日常のちょっとした謎」を取り扱ったものが多いのですが、今回は直球勝負のミステリー。殺人も起きます。
閉鎖された館の中での七日間。ただそこにいるだけで高額の時給が保障されているアルバイト。一見接点がないようにみえる12人が集まりバイトはスタートします。しかし、その館の中にはなぜか監獄や霊安室という部屋があり、各人の部屋にはそれぞれ違った凶器が……。


多人数のキャラクターを動かすことによって散漫になりそうな話ですが、典型的な性格が設定されているのでイメージが湧きやすくなっています。各誌で絶賛されているようですが、まあ納得できる水準だと思います。王道といってもよい筋を書きつつも自分らしさを失わない作者の今後に期待です。



11月にいしいしんじの講演会に行くことになりました。相方がいしいしんじのファンなのでちょうどよかった。読書の秋ということでいろいろと活発に動いていきたい今日この頃です。

米澤穂信 | 【2007-10-23(Tue) 06:42:54】
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さよなら
さよなら妖精 さよなら妖精
米澤 穂信 (2006/06/10)
東京創元社

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最近本屋でやたら見かける『春期限定いちごタルト事件』『夏季限定トロピカルパフェ事件』の作者の青春日常ミステリ。
これはなかなか判断に困ります。ミステリとしてはまったく面白くないし、かといって青春小説としてはリアリティの問題で楽しめませんでした。セリフ回しとかもいちいち気になってしまって邪魔をしてきます。でも別に読んで時間の無駄だったとかは思わないので最低限には達しているんでしょう。ダラダラ長いのを書いたのも読んでみたい気がします。



米澤穂信 | 【2006-06-20(Tue) 01:59:58】
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