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Author:とんび
とんび出版という文芸創作団体の大山三ダース、満天スモッグ、原想一朗による日々の雑記です。

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思い出の小説ベスト3
最近チョコチップスナックばっかり食べて体調が悪いです。
野菜が食べたい。


第三位
 銀河鉄道の夜

 宮沢賢治ですね。大学二回生の頃に研究発表しました。これについての論文はそれこそ腐るほどあります。銀河鉄道の夜はめちゃくちゃたくさんの仕掛けが仕組まれています。小説ってそんなに考え練られて作られてるイメージがなかったのでびっくりしましたね。こんな純粋で綺麗でそれでいて技巧的な物語は絶対書けないなあと感服しました。



第二位
 

 安部公房にははまりました。表層を剥ぎ取って存在に迫るというパターンと一人称視点の手法が自分に合ってました。文学的でありつつある程度娯楽性にも気を配っている点がとっかかり易かったのかもしれません。一時期全集を揃えようかとも思いましたがよく考えたら図書館にあるので止めました。これが芥川賞を取った時代と今ではやはり質がだいぶ変わっているような気がします。



第一位
 暗夜行路

 文章にはリズムがあります。それは個々人で違います。ごくたまに自分にとって心地よいリズムに出会うことがあります。僕の場合はそれが『暗夜行路』でした。
 だからといって主人公の謙作の思考にシンクロすることはあまり出来ないし、構成も非の打ち所がないというわけではありません。それでも暗夜行路にはもっとずっと読んでいたいと思わせる魅力があります。謙作のお坊ちゃん暮らしにも憧れます。
 暗夜行路のラストで疲弊しきった謙作を前にしてその妻直子がこのようなことを考えます。
「助かるにしろ、助からぬにしろ、兎に角、自分はこの人を離れず、何所までもこの人に随いて行くのだ」
 細かい状況を考えてみるとこれも一時の思いなのかもしれませんが、この言が今でも深く心に焼きついています。



えーとりあえずこれらは思い出の小説であって好きな小説ってことではありません。暗夜行路は好きですが。


思い出の小説 | 【2006-03-07(Tue) 16:31:38】
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思い出の小説ベストテン〜六位・五位・四位〜
ということで前の続き。

第六位
 夏への扉

 えー、ロバート・A・ハインラインの傑作です。簡単に言うと人生ボロボロにされた主人公が時間を超えて幸せを掴むまでの話です。ハインラインの作品で最初に読んだのは銀河市民でした。この二つに関しては読後感が最高にさわやかです。痛快。SF読むのが初めてでこれらの作品に出会えたのは運が良かったなあと思います。これ以後読んだSFには面白くないものも多くて、最初にそれに当たっていたらSFに興味も持たなかったかもしれません。
 もしかしたら卒論もSFに絡めて書くことになりそうなのですが、もしSFが嫌になったら初心に戻り『夏への扉』を読み返したいと思っています。これが純粋にSFと言えるかどうかはわかりませんが。


第五位
 蒼穹の昴

 浅田次郎の長編小説。文庫も出てるみたいですね。親が宮部みゆきや浅田次郎とかが好きだったのでその影響で読みました。当時は中学生ぐらいだったと思うんですが、このころ初めて「読書オモシレー」って思いましたね(笑)とにかくこれは面白いですね。内容は…もう忘れかけてるのでなんともいえませんが、清朝の末期を舞台に一人の少年の人生を追った熱いストーリーです。のめり込んで読めるので、自分も小説の中で時間を過ごしているような気持ちになります。



第四位
 罪と罰

 私が意識して読書するようになったのは普通の人より遅くて大学に入ってからなので、とりあえず有名な本を読んでいってやろうと思ってました。まあそうなったら安易に『罪と罰』ですよ。実に安易ですね。
 正味、話の内容なんてどうでもよくて、読み切ったことだけで自己陶酔した一冊です。今思えばそんな長くもないんですが、いつ終わるんだろうと思って読んでいたことを思い出します。


思い出の小説 | 【2006-03-06(Mon) 05:16:21】
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思い出の小説ベストテン〜八位・七位〜
眠れないのでこの前の続きを。


第八位
 花神

 司馬遼太郎の小説です。これは新潮文庫三分冊で出てます。はじめて本をプレゼントされたのがこの本でした。誕生日かなにかのときに父からもらいました。しかも古本で表紙とかがボロボロの状態。今考えたらこれ以上安いプレゼントもないんですが妙に嬉しかったのを覚えています。話としてはそんなおもしろい話ではないんですが、司馬遼太郎を初めて読んだのも花神でした。



第七位
 きれぎれ

 またしても町田康です。家の近くに小さい店でCDとか本とか中古で売ってるところがありまして、バイトの通り道だったのでよく行ってました。そこではじめて買ったのがきれぎれでした。やけに印象に残る表紙だったっていうのと、姉が薦めていた覚えがあったので買いました。読んでみてけっこう衝撃でした。小説でこんなに面白くできるもんなんだ、って思いました。今でもたまに読み返します。ほかの作品よりいくらか印象は薄いですが。


と今日はここまで。

思い出の小説 | 【2006-02-26(Sun) 02:05:18】
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思い出の小説ベストテン〜十位・九位〜
 暇なので自分の思い出に強く残っている小説をベストテンにして、思い出を書きなぐりたいと思います。

第十位
 告白
 
 ジェンキンス氏のやつじゃなくて町田康のやつ。最近の本なので十位ですが、歳を経るにつれこの本は確実に大きな存在になると思います。久々にハードカバーで買っちゃいました。装丁も良いです。冒頭五行(本文では)を引用します。

 『安政四年、河内国石川郡赤坂村字水分の百姓城戸平次の長男として出生した熊太郎は気弱で鈍くさい子供であったが長ずるにつれて手のつけられぬ乱暴者となり、明治二十年、三十歳を過ぎる頃には、飲酒、賭博、婦女に身を持ち崩す、完全な無頼者と成り果てていた。
 父母の寵愛を一心に享けて育ちながらなんでそんなことになってしまったのか。
 あかんではないか。』

 私は五行目(これでは最後の一文)で笑いました。チョー面白い。


第九位
 W村上の小説群
 
 村上春樹と村上龍です。なんで特定の作品じゃないのかというと、別にひとつひとつの作品に強い印象がないからです。ではなんで九位なのかというと、読んでいた状況が思い出深いからです。中学か高校か忘れましたが、その当時兄の部屋には小説がいっぱいあって、そんないっぱい買ってるからにはさぞかし面白いんだろうと思ってました。んである日兄が不在の時に勝手に拝借して読んだ訳です。読んでびっくり、中学生くらいの男子には刺激的な表現がいっぱい。それ以後見つからないようバレないように忍び込んでは読み進んで行き、W村上の初期作品はほとんど読みました。最近の作品は全然読む気がしないのですが、それはその頃の「ただのエロイ小説だな」という印象を引きずっているからです。それは中高生のころの理解力の無さに起因している部分が大だと思うので、今度じっくりと読み返してみたいもんです。ろくに読まないで批評するとファンに怒られそうです。

疲れたのでとりあえずここまで。

思い出の小説 | 【2006-02-23(Thu) 03:09:07】
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