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とんび出版という文芸創作団体の大山三ダース、満天スモッグ、原想一朗による日々の雑記です。

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石の血脈
石の血脈 石の血脈
半村 良 (1996/12)
角川書店

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伝奇SFというジャンルを開拓した半村良の処女長篇。

古代アトランチスの謎を秘めたクロノスの壺。この壺の展示会こそ全ての悲劇の幕あけといえた。
美しい人妻の失踪、人間の能力を遥かに超えた狼男の暗躍、美男美女の秘密グループが行う性の狂宴――これら次々に起こる奇怪な事件こそ、永遠の生命を求める暗黒の野望の蠢きであった……。そして今、古代イスラムより歴史を貫いて脈々と生きる恐怖の血の秘密の全貌も明らかにされようとしていた……。
直木賞作家、半村良が壮大なスケールで描くSF伝奇ロマンの最高傑作。


面白かったです。
序盤の、小出しに繰り出されていく話のひとつひとつが、中盤あたりから絡まり合って歯車が動き始めます。ラストも普通は一点に収束していくところを、デカイままで放り投げてます。ものすごい力技。
随所に挿入されるペダントリーや性描写も秀逸で、プロの為せるワザだなあと感服。
超人の類を登場させることによって、人間のモラルを転覆させて、逆に読者に人間性の存在を強く意識させています。エンターテインメントでありながらも色々と考えさせられる小説でした。

半村良 | 【2006-12-05(Tue) 23:29:55】
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