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砂の上の植物群
砂の上の植物群 砂の上の植物群
吉行 淳之介 (1966/04)
新潮社

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中年の化粧品セールスマン伊木一郎が、偶然知り合った18歳の津上明子に求めるもの、明子に頼まれて誘惑する姉京子に求めるもの、そして妻の江美子に求めるものも、心ではなくただ女体であった。疚しさとも歪んだ心持ちとも無関係な、常識を破るショッキングな肉体の触れ合いの中に、真の性的充足を探り、性の根源にメスを入れた野心的長篇。

巨大な父の幻影に悩ませられる伊木。父を知る床屋の山田の存在が父に対する疑念を深めていく。父は江美子と関係があったのではないか。京子は自分の腹違いの妹なのではないか。
確かに性を描いた小説ですが、本当の軸は父の影響下から脱しようと試みるところにあるように思います。最後の身内に住む父との対話が印象的です。偶然の出会いからの交流の進展が上手いというか自然で、すんなりと話に入れました。

吉行淳之介 | 【2007-02-14(Wed) 02:39:34】
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