![]() | ブラフマンの埋葬 小川 洋子 (2007/04/13) 講談社 この商品の詳細を見る |
ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している〈創作者の家〉。その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた――。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。
読みはじめてしばらくはちょっと違和感がありました。ブラフマンというのが正体不明の動物なんですが、かわいく描こうとしている感じが強くてひっかかります。しかし、登場人物たちも名前や出自が不明瞭で、逆に正体不明のブラフマンが唯一名前を与えられていて肉付けがなされているというのは作者の実力があるから出来ることなのかもしれません。素直な読者にとっては面白く、ひねくれた読者にはひねくれて見える小説です。ちなみに第32回泉鏡花賞受賞作。

























































