![]() | 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 本谷 有希子 (2007/05/16) 講談社 この商品の詳細を見る |
「あたしは絶対、人とは違う。特別な人間なのだ」――。
女優になるために上京していた姉・澄伽が、両親の訃報を受けて故郷に戻ってきた。その日から澄伽による、妹・清深への復讐が始まる。高校時代、妹から受けた屈辱を晴らすために……。
「劇団、本谷有希子」主宰の著者による三島賞候補作。
とある田舎を舞台にしての愛憎入り乱れる物語です。今度映画化されるようですが、確かに映像化にはもってこいの、撮りやすそうな作品だなと思いました。自分を特別な人間であると信じて疑わない澄伽、かつて姉にしたこと、そして自分のなかで燃える感情に挟まれる清深、そして兄の宍道とその嫁・待子。四人の登場人物の思惑が絡まって日常が崩れていきます。
話もありがちで決して楽しい話ではないですが、細かい描写に引き込まれます。残念なのは待子とその夫・宍道の書き込み具合の差です。宍道の感情があまり描かれていないため、作者の意図であるにせよラストの説得力が甘いように感じます。

































































