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Author:とんび
とんび出版という文芸創作団体の大山三ダース、満天スモッグ、原想一朗による日々の雑記です。

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銃
中村 文則 (2006/05)
新潮社

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芥川賞作家のデビュー作。

どんな話かというと、拳銃を拾った男がうだうだと考えながら毎日を過ごすという話。とことんありきたりなモチーフを使っていて、こんなんで大丈夫なんかなと思いましたが、最後まで飽きずに読めました。しかし、まったく感情移入できない主人公、都合良く配置された女たち、物語を進めるために登場した警察官、瀕死の猫、隣の部屋で起こる児童虐待。作り手の意図が丸見えなのは相当なマイナス点でしょう。極めて純文学的な書き方なので、人を選びます。使い古された陳腐な題材を捨てて、もっと突飛な発想をしたほうが面白くなるんではないかなと思いました。

中村文則 | 【2006-07-27(Thu) 16:43:15】
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猫の舌に釘をうて
猫の舌に釘をうて 猫の舌に釘をうて
都筑 道夫 (2003/07/10)
光文社

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まさに推理小説といった感じ。遊びも効いていてなかなかおもしろかったです。

「青春小説」 「青春小説」
清水 義範 (2003/09)
中央公論新社

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さっくり書いたのが伝わってくる一冊。
三億円事件をSF的に描いた「三億の郷愁」、自伝的小説「灰色のノートから」を併録。
ひまつぶしにしかなりません。

素子の読書あらかると 素子の読書あらかると
新井 素子 (2005/01)
中央公論新社

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人気SF作家である新井素子の読書エッセイ。
私は文庫本などでも後ろの解説から読んでしまったりするタイプなので、こういう解説とか書評的な文章を集めたものを読むのも大好きです。
この本もいい具合に肩の力が抜けていて楽しめました。

都筑道夫 | 【2006-07-23(Sun) 03:25:17】
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米沢穂信
春期限定いちごタルト事件 春期限定いちごタルト事件
米澤 穂信 (2004/12/18)
東京創元社

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久しぶりの書き込みです。
これはですね、あの、面白いです!!
前に三ダース氏が、「さよなら妖精」はいまいち、と言っていたので、多少疑って読み始めたのですが、読み進むにつれどんどんはまってきました。
台詞回しがちょっとわざとらしく、違和感があったりしますが、登場人物のキャラに助けられてます。
主人公の小鳩くんと小山内さんは小市民を目指してます。
小市民て・・・。
あと、小山内さんは無類の甘い物好きで、ものすごい執着をみせます。それがかわいい。
そんなわけなので、お菓子がいっぱい出てきます。食べたい。
二人は恋愛関係でもなく、依存関係でもなく、互恵関係にあるんですけども、これがなんとも、ほほえましいような、もどかしいような、シビアなような?どっちじゃい。
短編集なので、漫画の続きを読む楽しみ的なわくわく感でさくさく読めました。読んで損なし。
ポップも力のはいった文面に書き直し、売れてもないのにさらに補充し、ただ今、店頭でも激しくおすすめ中。
ちょっと女性向きかなぁ、という気もしますけども。

第二弾も、もちろん面白いです。
秋期限定、冬期限定と、ぜひ続けてほしいです。
題名の予想。
秋期限定栗まんじゅう事件、冬期限定ぱんぷきんパイ事件。ひらがながポイント。


夏期限定トロピカルパフェ事件 夏期限定トロピカルパフェ事件
米澤 穂信 (2006/04/11)
東京創元社

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スモッグの本屋日記 | 【2006-07-20(Thu) 23:32:32】
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天皇ごっこ
天皇ごっこ 天皇ごっこ
見沢 知廉 (1999/07)
新潮社

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見沢知廉が獄中で書いて新日本文学賞を受賞した作品。

面白かったです。
説明書きを読むといかにも読みにくそうな感じなんですが、むしろほとんど飾らない文章で拍子抜けするくらいでした。どちらかといえば記録文学のような書き方。

四十日と四十夜のメルヘン 四十日と四十夜のメルヘン
青木 淳悟 (2005/02/26)
新潮社

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何かと話題の青木淳悟のデビュー作。
これも面白かった。
チラシを部屋に溜め込んでいる男がスーパー行って買い物したりチラシの裏にメルヘンを書きはじめたりする。いってしまえばそれくらいのことしか起こらない話なんですが、何度も繰り返す同じ日付の日記や最後の女の登場によってメタフィクション的な揺らぎが生まれて引き込まれるように読みました。これから目が離せない作家だと思います。

見沢知廉 | 【2006-07-13(Thu) 21:56:20】
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お縫い子テルミー
お縫い子テルミー お縫い子テルミー
栗田 有起 (2006/06)
集英社

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今日は食料品の買い物のついでに近所の本屋に寄ってきました。
文庫本コーナーは夏のフェアー中。最近はネットで買うことが多かったのですがやっぱり直に選ぶほうが楽しいですね。

『ハミザベス』ですばる文学賞を受賞、その後も芥川賞候補などになっている栗田有起の『お縫い子テルミー』が出ていたので購入。
こういうさらっとしている割には芯が強くいかなる影響も受けません、みたいな立ち位置の小説はあまり好きではないんですが、無駄がなく読みやすかったです。下のネタをもったいぶった感じじゃなく描けるのも特徴で、遠隔操作しているように淡々とした描写と会話でちょっと変な設定を上手く利用しているなあと感じました。
ただこの人の作品は読後まったく心に残りません。たぶんそこが唯一足りないところなんだろうなと思いました。

栗田有起 | 【2006-07-10(Mon) 01:02:21】
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誘拐作戦
誘拐作戦 誘拐作戦
都筑 道夫 (2001/08)
東京創元社

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ミステリー読んではじめて「してやられた」感を感じました。
まさに最後は「意外なほうへ」ひっくり返されました。

まず書き手がわからないという謎。作中の登場人物の誰かがこの話を書いている、という犯人探しとはまた別の謎解きがあります。叙述トリックを使うと安っぽくなることが多いように思うんですが、この小説では見事に機能しています。
このまま終わるのかと思わせておいて最終章で一気に処理されるそれまでの伏線。コミカルに進められてきた話だけに最後の本格的推理小説の顔に驚かされました。



都筑道夫 | 【2006-07-08(Sat) 23:04:27】
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ビックリ
いきなりですが記事抜粋。

小説現代長編新人賞:飯田姫香さんの「ワーホリ任侠伝」に
 ◇第1回小説現代長編新人賞(講談社主催)
 飯田姫香さんの「ワーホリ任侠伝」に決まった。また奨励賞に水月双五さんの「火ノ児の剣−−新井白石斬奸録」が選ばれた。飯田さんの作品は『小説現代』8月号に掲載される。新人賞の賞金は300万円。両作とも10月に単行本として刊行される。飯田さんは埼玉県出身、38歳。慶応大卒。調査会社を経て、青年海外協力隊員としてフィジーに派遣。フィジー在住。水月さんは東京都出身、37歳。東大大学院博士課程単位取得退学。会社員。
 同賞は小説現代新人賞がリニューアルした。
毎日新聞 2006年6月26日 東京夕刊


この人微妙に知ってるのでびっくりしました。某投稿サイトでよく投稿してたけどまさか新人賞受賞したとは。すごいの一言です。
私が投稿したときに唯一レスつけてくれたいい人です。逆にこっちも感想書いたんですが今思うと稚拙なこと書いてしまって恥ずかしい限り。
ぜひ頑張ってください。単行本買います。

三ダースの駄文日記 | 【2006-07-06(Thu) 23:13:31】
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