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蹴りたい背中
蹴りたい背中 蹴りたい背中
綿矢 りさ (2007/04/05)
河出書房新社

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気になるけど単行本買うほどでもないし、かといって誰かに借りるのも面倒くさい……みたいな本ってけっこうあると思うんですが、私もこの本についてそう考えていたので待ちに待った文庫化です。
芥川賞受賞の記者会見などがテレビで流されて、本がバカ売れ、すごい騒がれていたのを覚えています。


“この、もの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたい”
長谷川初実は、陸上部の高校1年生。ある日、オリチャンというモデルの熱狂的ファンであるにな川から、彼の部屋に招待されるが…クラスの余り者同士の奇妙な関係を描き、文学史上の事件となった127万部のベストセラー。



友情でもない、恋愛でもない、そんな微妙な二人の関係が、等身大に描かれていました。作者が19歳のときに書いたものですが、無理している感じがあまりないため素直に楽しめます。
「いためつけたい。蹴りたい。愛しさよりも、もっと強い気持ちで」
この感情を読者に伝えるためにこれだけのものを書いたのかと思うと感心してしまいます。ストーリーはそんなに面白くないですが、過不足なくやりたいことをやってのけたというのは素晴らしいことだと思いました。

綿矢りさ | 【2007-04-24(Tue) 20:08:56】
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