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夷狄を待ちながら
夷狄を待ちながら 夷狄を待ちながら
J.M. クッツェー (2003/12)
集英社

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静かな辺境の町に、二十数年ものあいだ民政官を勤めてきた初老の男「私」がいる。暇なときには町はずれの遺跡を発掘している。そこへ首都から、帝国の「寝ずの番」を任ずる第三局のジョル大佐がやってくる。彼がもたらしたのは、夷狄(野蛮人)が攻めてくるという噂と、凄惨な拷問であった。「私」は拷問を受けて両足が捻れた夷狄の少女に魅入られ身辺に置くが、やがて「私」も夷狄と通じていると疑いをかけられ拷問に…。



これは面白い。『マイケル・K』もつまらないわけではなかったんですが、こちらの作品はもっと多くのことをやろうとしています。時間軸的にいえばこちらのほうが先に書かれているので、著者は以後、より狭く深くテーマを掘り下げる方向に向かったということになるかもしれません。
話は民政官の独白、手記ののような形で進んでいきます。帝国の辺境の植民地で安穏な老後を過ごすことを夢想する民政官の生活は、小柄でサングラスをかけたジョル大佐が町にやってきたことで徐々に狂わされていきます。民政官は、第三局の連中によって拷問を受けた女を家に引き取り愛情とも同情ともとれる奇妙な関係をスタートさせますが、自らの感情に悩むこととなります。そして再び夷狄征伐の派遣隊が町にやってきて……。
すべて読み終わったとき、タイトルの秀逸さがじわじわと胸に広がっていきます。

J.M.クッツェー | 【2007-05-27(Sun) 14:59:09】
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他のSFとはちょっと違った印象を受けました。人間はオーバーロードに支配され、管理されていくのですがやがてその管理の真相がわかるとただ絶望に打ちひしがれるしかない…そして最後は人類はもやは何ものの意味を持たなくなる…なんだか未来の私たちを見ているようでぞっ...
【2007-10-16 Tue 06:14:58】 | まおのブログ
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