![]() | 忘却の河 改版 (新潮文庫 ふ 4-2) (2007/08) 福永 武彦 商品詳細を見る |
読書しても感想をつけないことが多くなってきました。
溜まってる分はそのうち更新したいです。
『忘却の河』は福永武彦氏の連作長篇。ある一家族、一家庭を描いた作品です。
父親、母親、長女、次女、それぞれがそれぞれの立場から悩みを告白していきます。小説的な中身からいうと特殊な設定はなく、こんな家族もありえるだろうというラインを保っています。本来なら退屈な話になりそうなのですが、作者はその構成力をもってして上手くまとめあげています。仮面家族ともいえる隠し事だらけの人間同士が、いかにお互いの顔を見ようとするか。家族というものは誰しも逃れられない共通項だと思うので、万人に薦められる小説かもしれません。

































































