![]() | 整体的生活術 (ちくま文庫) (2005/08/10) 三枝 誠 商品詳細を見る |
仏教の思想は、基本的に心を問題とします。よって、なかなか現実の生活論に結びつかないという悩みがずっとあります。しかし、考えてみると、心と身体の関係は、決して離して考えてはいけないのではないかと最近思ってきました。
この本の著者である三枝先生は、長年の整体指導により、「外経絡」という言葉にたどり着きました。外経絡とは、単的に言ってしまうと、「人間はロケーションで決まる」ということです。誰と付き合うのか、どんな場所に住むのか、何を食べるのか・・・など、どのような環境に身を置いているかで、自分がどのような人間になるのか決まってくるということです。
これは、一見当たり前のようなことを言っているようですが、なかなかこのことに気づいている人は多くないと思います。よく考えてみると、三枝先生自身が仏教に精通しているかはわからないですが、このことは、約2500年前にゴータマ・シッダルタ(仏陀)が発見した「縁起」という真理そのものであると思います。自分という存在は全てのものがつながりあって成り立っているでけである。つまり、自分という実体的なものはない。
よく、「自分を変えたい」という人が長期にわたって海外に旅立つことがありますが、これは外経絡のあらわれでしょう。ちなみにかの音楽家、坂本龍一氏が環境問題に興味をもったのも、三枝先生に出会い、外経絡を知ってからであるそうです。


























































