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Author:とんび
とんび出版という文芸創作団体の大山三ダース、満天スモッグ、原想一朗による日々の雑記です。

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人類は衰退しました
人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1)人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1)
(2007/05/24)
田中 ロミオ

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わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は”妖精さん”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の”調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが……。田中ロミオ、新境地に挑む作家デビュー作。


人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫 た 1-2)人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫 た 1-2)
(2007/12/19)
田中 ロミオ

商品詳細を見る

予測不能な不可思議物語、ゆるやかに加速中
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。
そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の"調停官"であるわたしのお仕事。……なんですが。
高い知能を持つ妖精さんのまわりは不思議なことだらけ。理解不能なおかしな道具を創って、わたしの身体を小さくしたり。
現場復帰する祖父の助手さんのお迎えに、何度も何度も行かせたり。……そんなこと、報告書には書けません!
えっ? わたしが一因? ではないですよ!? お疲れの脳に刺激と安らぎを与える1冊。


 SFが読みたい、かなんかにもランクインしてましたが、なかなか本屋に置いてないんですね。ガガガ文庫は。探すのも面倒なのでアマゾンで注文しました。
 読み終わりました。これは面白い。書き尽くされた感のあるライトノベルの大枠からするりとぬけるようなユルさ。まだこんな面白いものが出来るのかと感動すら覚えます。一巻につき中篇二本で構成されているんですが、長さもちょうど良いです。物足りなくなりそうなページ数ですが中身はきっちり詰まってます。
 ユルいですが各篇のテーマは王道。未だ謎の多い妖精さんとの接触からはじまり、進化、異なる生物のなかでのフィールドワーク、不確定な存在である助手の自分探し、時間旅行……。不思議な能力を持つ妖精を選んだからこその自在感があります。そういった意味で、作者あとがきにあるような「児童文学っぽいタッチで描かれる、短編連作方式の、やろうと思えば金太郎飴的ストーリーで何巻でも書けてしまう、張り巡らされた伏線とか緻密な構成とか魅力溢れる登場人物とか冴え渡る推理とか一切必要のない、実にリラックスしたノベル」をある種達成しています。
 シナリオ・ライターが本職なだけあって、主人公の調停官と妖精さんの会話が秀逸。キャラ萌えももちろんですがセリフ萌えもあり得る出来です。
 まだまだ謎に包まれている妖精さんの存在。続く巻で明かされていくのか、それともゆるーく金太郎飴的ストーリーが続いていくのか。いずれにせよ楽しみに待ちたい作品が一個増えました。
 あ、あとイラストのイメージもぴったりです。三巻も今月発売されるみたいですね。

田中ロミオ | 【2008-04-14(Mon) 01:29:31】
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