どうも、原です。
文学フリマを終えて一週間経ちました。とんび出版という一創作団体に加入しながらも、小説なるものを一作品もかけていなかった私にとって、今回の経験は自分の世界観を大きく揺るがすものとなりました。このことは、決して大げさな言い方ではありません。このような経験を与えてくれた同メンバーに対して改めて感謝の意を表します。
今回、創作するにあたって感じたことは、創ることというのは「仮想」と「現実」との行き来であるということです。
人間は何かを創るときに、頭のなかで仮想する。しかし、その仮想というのは、現実があって、その現実を基盤としたものである。そのような意味で、現実と仮想とは相即不離なものである。しかし、よく考えてみると、このことは小説をかくことであるとか作曲するとかいうことだけの問題ではありません。人間は普段生活する中で、常に仮想と現実との行き来をしているのだと思います。では、一体、現実と区別される「仮想」とは何なのか。このような疑問をきっかけに、まず手に取ってみた本が茂木さんの本です。
2005年度、小林秀雄賞を受賞したこの本は、脳科学において数値化できない微妙な質感を「クオリア」と名付け、それを一貫したテーマとしています。物質である脳に対する心の領域を示すクオリアこそが仮想の代名詞となるとしています。
「私たちが世界について考える時、本質的な要素として立ち上がってくるものは、必ず世界のどこにもない仮想である。「真理」は世界のどこかにある客観的存在では断じてない」
と述べています。つまり、仮想が精神の中枢となっているということでしょう。ですから、この本において、科学で数値化できる「現実」というのは、「仮想」から生まれるものであるとされています。
この論理でいくと、我々が常に自覚している「現実」のみに価値を見出だすのはおかしいということになります。仮想にこそ真の価値・生の全体性を見出すことができる。これが著者をして「仮想を生きる」と言わしめた所以でしょう。
著者は仮想の価値を主張するにあたって、夏目漱石の作品や『源氏物語』・『たけくらべ』などの文学作品からテレビゲームに関することまで、様々な視点から追究しています。まだまだ文学の可能性を軽んずるべきではない。私にとって、そう思える本となりました。ただ、このクオリアまでをも数量化するような天才が現れてしまうと話は別ですが・・・。
文学フリマを終えて一週間経ちました。とんび出版という一創作団体に加入しながらも、小説なるものを一作品もかけていなかった私にとって、今回の経験は自分の世界観を大きく揺るがすものとなりました。このことは、決して大げさな言い方ではありません。このような経験を与えてくれた同メンバーに対して改めて感謝の意を表します。
今回、創作するにあたって感じたことは、創ることというのは「仮想」と「現実」との行き来であるということです。
人間は何かを創るときに、頭のなかで仮想する。しかし、その仮想というのは、現実があって、その現実を基盤としたものである。そのような意味で、現実と仮想とは相即不離なものである。しかし、よく考えてみると、このことは小説をかくことであるとか作曲するとかいうことだけの問題ではありません。人間は普段生活する中で、常に仮想と現実との行き来をしているのだと思います。では、一体、現実と区別される「仮想」とは何なのか。このような疑問をきっかけに、まず手に取ってみた本が茂木さんの本です。
![]() | 脳と仮想 (新潮文庫 も 31-2) (2007/03) 茂木 健一郎 商品詳細を見る |
2005年度、小林秀雄賞を受賞したこの本は、脳科学において数値化できない微妙な質感を「クオリア」と名付け、それを一貫したテーマとしています。物質である脳に対する心の領域を示すクオリアこそが仮想の代名詞となるとしています。
「私たちが世界について考える時、本質的な要素として立ち上がってくるものは、必ず世界のどこにもない仮想である。「真理」は世界のどこかにある客観的存在では断じてない」
と述べています。つまり、仮想が精神の中枢となっているということでしょう。ですから、この本において、科学で数値化できる「現実」というのは、「仮想」から生まれるものであるとされています。
この論理でいくと、我々が常に自覚している「現実」のみに価値を見出だすのはおかしいということになります。仮想にこそ真の価値・生の全体性を見出すことができる。これが著者をして「仮想を生きる」と言わしめた所以でしょう。
著者は仮想の価値を主張するにあたって、夏目漱石の作品や『源氏物語』・『たけくらべ』などの文学作品からテレビゲームに関することまで、様々な視点から追究しています。まだまだ文学の可能性を軽んずるべきではない。私にとって、そう思える本となりました。ただ、このクオリアまでをも数量化するような天才が現れてしまうと話は別ですが・・・。

































































