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とんび出版という文芸創作団体の大山三ダース、満天スモッグ、原想一朗による日々の雑記です。

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親鸞〜普遍への道〜
 季節もあたたかくなり、鴨川で太陽の光を浴びる人も増えてきました。本日、私も今年初の日向ぼっこ。鴨川のベンチに寝そべって読書をしました。
それにしても、日本では休日の公園で草の上に寝そべって本を読む人が少ないと思います。オーストラリアのアデレードという都市を訪れた時、公園に行くとたくさんの人が寝そべりながら読書していて、思わずにやけてしまった記憶があります。
親鸞・普遍への道―中世の真実 (ちくま学芸文庫 ア 9-4)親鸞・普遍への道―中世の真実 (ちくま学芸文庫 ア 9-4)
(2007/04)
阿満 利麿

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 今まで読んだ学術文庫の中で、最もおもしろかった。なぜか。親鸞は私の専門だからです。著者は宗教社会学者。浄土真宗の寺院に生まれながらも、親鸞の思想と実際の寺院のあり方に大きな疑問を抱き、宗派にとらわれない一宗教者として歩む決心をする。大学卒業後はNHKに20年間勤める。そして、その後は明治学院大学名誉教授。20年間勤めていたにもかかわらず、このような形でいくつもの本を出版している。このことは、信じられない程の勉強量がなければ達成しえないことであると思います。
 著者の親鸞を見つめる視点は、社会史的なアプローチです。親鸞が生きていたころの民衆文化に着目し、親鸞の思想形成にどのような影響を与えたか。特に、当時の祖先崇拝・穢れの忌み・占い等を中心に考察しています。おもしろいのは、民俗学の祖、柳田国男の真宗理解を交えながら論を進めている点です。あれほど仏教を嫌った柳田国男をあえて持ち込む所が画期的であるといえるでしょう。
著者の「往生」理解には賛成しかねる部分がありますが、その他は言うことなし。大学時代に中世における「穢れ」・大学院で「親鸞」を研究している私にとって、しばらく手から放せない一冊になりそうです。
 


原想一朗の日記 | 【2008-06-13(Fri) 23:24:05】
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