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ソラリス
ソラリス ソラリス
スタニスワフ レム (2004/09)
国書刊行会

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表紙の裏に書かれたあらすじ↓
惑星ソラリスを探査中のステーションで異変が発生した。
謎の解明のために送りこまれた心理学者ケルヴィンの目の前に自殺した恋人ハリーが姿を現し、彼はやがて悪夢のような現実と甘やかな追憶とに翻弄されていく。
人間とはまるで異質な知性体であるソラリス。そこには何らかの目的が存在するのだろうか。


結論から言えば、目的は存在するかどうかははっきりせず、もし存在しても人間には理解できない、となるでしょうか。
作者レムの言葉を借りれば、この物語を書くにあたって肝要なことは、「存在している何者かとの人間の出会いのヴィジョンを創り出すこと」であったみたいです。

SFとしてはそういう核があればいいのでしょうが読み物としてはそれでは弱い。それでも二回も映画化され、読まれ続けているワケは、訳者が言うように『ソラリス』の多様性・多層性にあります。
確かにミステリー、冒険、恋愛、パロディーといったものが作品内にちりばめられ、読者の読み方によって方向性が決まるといってもいいかもしれません。
どの要素もそれほど深くはないですが、重層的に構成されているから中身が詰まっている印象を受けます。そして作者が意図した「コンタクト」の部分が柱として機能しています。

レムの他作品は読んだことがないが『ソラリス』はバランス感覚に優れた小説です。多少物足りない感がありますが、そこを勝手に空想させてくれる懐の深い作品なので暇な人は読んでみて損はないと思います。


スタニスワフ・レム | 【2006-01-28(Sat) 01:40:00】
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