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とんび出版という文芸創作団体の大山三ダース、満天スモッグ、原想一朗による日々の雑記です。

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パンク侍×告白
パンク侍、斬られて候 パンク侍、斬られて候
町田 康 (2004/03/18)
マガジンハウス

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告白 告白
町田 康 (2005/03/25)
中央公論新社

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 町田康の作品が好きです。この二冊は単行本で買いました。
『パンク侍』と『告白』の主人公はまったくキャラクターが違うんですが、結局この人の作品の主人公は全員一緒です。と言い切るとまあ危ういので言いません。とにかく町田康の作品を読む場合、多くの読者は登場人物と同化して小説内を歩くことになります。そこで極めて醜悪なやつらと出会ったり、キレイな人と出会ったり、怒りやら同情やらを抱きながら物語を読み、結末で完全に同化して涙を流しそうになります。でも泣かせないところが町田康作品の特徴です。町田康は完璧なエンターテインメント作家である、というと危ういんで言いませんが、ほとんどの人にとって「面白い」と思える作品を書いてます。計算高い作家です。現代人は「感動」に飢えているようなので、作家にとっては「感動」を描くことが多くの読者をつかむ近道です。町田康が本気でそうゆう作品を書いたらおそらくそのへんが涙の海になります。しかし町田康はいつも「やっぱやめた」といって読者を泣かすことを中途でやめます。いやあ実にパンクですね。
 みたいな感じで私はエンターテインメントと芸術の境界を歩くパンク魂をもった町田康の作品が大好きなのです。町田作品に出てくる虚無的な女性たちも大好きです。

町田康 | 【2006-01-28(Sat) 06:07:24】
Trackback:(1) | Comments:(2)
コメント
TB送らせていただきました。前から気になっていた作家なんですが、ここの記事を拝読して読んでみました。本当に期待通り、いや、期待以上の作品でした。
エンタメを意識しつつも泣かせようとしてないってのは同感です。感動のテンプレート通りに終わらせることもできたのに、あえてそれをしないひねくれたところがハマります。

他の作品も似たような主人公だと聞いて、さっそく読んでみたくなりました。
2008-08-06 水 00:51:41 | URL | daen0_0 #- [ 編集]

dean0_0さん
はじめまして。

コメント、トラックバックありがとうございます。
正直二年以上前の記事なのでありがたいやら恥ずかしいやら複雑な気持ちです(笑)
そちらのブログも拝見しましたが、うちの感想文とは違い真摯な書評で唸りました。『告白』は本当に傑作だと思います。いちいち真剣なのが良いですね。文体の奇異さかげんに反して態度が真剣といいますか。
他の作品もほとんど文庫で出ているのもありがたいです。『告白』が今のところ一番の力作だとは思いますが。
私もSFが好きなのでこれからそちらのブログを参考にさせていただきたいと思います。

それでは。
2008-08-06 水 17:19:03 | URL | 大山三ダース #- [ 編集]
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告白 作者: 町田康 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2005/03/25 メディア: 単行本 実際に起きた殺人事件「河内十人斬り」をモチーフにした大傑作。町田康は初めて読んだんですが、今までスルーしてきた自分を蹴飛ばしたくなりました。京極夏彦のような深くて思弁的な
【2008-08-06 Wed 00:33:27】 | 誰が得するんだよこの書評
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