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とんび出版という文芸創作団体の大山三ダース、満天スモッグ、原想一朗による日々の雑記です。

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機本 伸司 (2006/05)
角川春樹事務所

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いやーなかなか面白かった。

留年寸前の僕が担当教授から命じられたのは、不登校の女子学生・穂瑞沙羅華をゼミに参加させるようにとの無理難題だった。天才さゆえに大学側も持て余し気味とい穂瑞。だが究極の疑問「宇宙を作ることはできるのか?」をぶつけてみたところ、なんと彼女は、ゼミに現れたのだ。僕は穂瑞と同じチームで、宇宙が作れることを立証しなければならないことになるのだが……。

主人公の綿さんこと綿貫基一は留年ギリギリで、大してやりたいこともないまま就職活動をしている。一方穂瑞は飛び級で大学に入ったほどのスーパー天才児。境遇は違えど「自分とは何か」という根本に疑問をもっている点では変わらない。お互い惹かれ合うところがあるらしくゼミ内では二人で組んで「宇宙を作る」ことについて研究する。穂瑞は国家規模のプロジェクトの基礎理論をたてた人物としても有名で、有名人にありがちな誹謗中傷も多く受けている。ゼミ内での人間関係なども絡まって話に勢いが出てきたところで穂瑞が「宇宙の作り方」が発見する。そこからはどんどん人間模様を描くほうにシフトされていきます。
正直、綿さんと穂瑞がくっつくというのが読者なら誰でも期待する流れだと思うのですが、ちょっと残念でしたね。まあくっついたらくっついたで、「そんな安易な」って思うんでしょうが。
登場人物たちの性格の汚さっぷりとか軽さとかがリアルでいいですね。穂瑞はまさにツンデレですが書かれているのがツンばっかりだったので、もっとデレが見たかったというのが正直なところです。

機本伸二 | 【2006-08-11(Fri) 02:46:21】
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