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とんび出版という文芸創作団体の大山三ダース、満天スモッグ、原想一朗による日々の雑記です。

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我が心は石にあらず
いやー年の瀬です。あと一週間ちょいで今年も終わり。
年末は実家に帰らないのでヒマつぶし方法を今から考えてます。
手っ取り早いのはゲームですかね。


やるべきことにも一区切りついたのでジャンジャン本読みたいです。

我が心は石にあらず―高橋和巳コレクション〈8〉 我が心は石にあらず―高橋和巳コレクション〈8〉
埴谷 雄高、川西 政明 他 (1996/12)
河出書房新社

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面白かったです。


会社のエリートとして、組合のリーダーとして、また家庭人として、日々を真摯に生きる“私”がめぐりあった愛。一方、時代は高度成長期に入り、組合と経営の関係は緊迫して行く…。戦後という変化の時代を背景に、愛を凝視し、志の可能性を深く問いつめた高橋文学の金字塔。


「インテリゲンチャの苦悩」の話でもあり、人生の一時期における「愛」を描いた作品でもあります。この小説について書かれた作品論等を流し読みしてみましたが、どうもしっくりきませんでした。なぜかと考えると、論者たちが「失敗」か「成功」かという点で本書を論じているのが納得いかない。確かにたしかにこの話を書くことの意義への疑問や、共感をえられるほどのテーマの掘り下げがなされていない等の批判はわかりますが、「失敗作」であるとの断定は違和感を感じました。ですが、まあその話は置いといて。

とりあえず私はこの本を読んでじーんときてしまいました。
実際、組合運動とは無縁ではないので、主人公の息子に自分を重ね合わしてしまった面もあります。
インテリも過激な人たちも結局は運動家にはなりえないと私は思います。最後に残るのはいたって普通の人々、一時期の感情に左右されない人々です。人生の一時期を切り取った本作はまさにそれだけでインテリのある一面を表現していると思いました。

「愛」という面で見てみれば、やはり少々表層的なことだけに偏っているかなという気はします。


それにしてもこの人の文章は私にとって相性が良いようです。しっくりくるというか、ぴったりというべきか。他の作品もまとめ買いしたのでじっくり読んでみたいと思います。


高橋和巳 | 【2006-12-22(Fri) 03:23:25】
Trackback:(0) | Comments:(2)
コメント

こんばんは。
作品の詳細を見たら、文庫でした。ターゲット範疇。企業・医療・学術関連はほとんどルポ系しか読んだことが無いのですが、こちらの紹介はとても面白いので迷います。

これは図書館で借りた方が良いのかな?
どちらにしろ、これからが忙しくなるので当分新しいものに手は出せませんが。
2006-12-23 土 01:44:32 | URL | 猫まんま #XPf/GE5Q [ 編集]

コメントありがとうございます。
文庫は品切れみたいですから図書館に行くのがベストかと思います。

品切れじゃなくても河出文庫はちょっぴり割高なので迷いますけどね(笑)

私もフィクション一辺倒ではなく、ノンフィクション系にも手を出したいんですが、専門書の類は半端じゃない値段なので躊躇してしまいます。
2006-12-23 土 23:14:40 | URL | 三ダース #- [ 編集]
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