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Author:とんび
とんび出版という文芸創作団体の大山三ダース、満天スモッグ、原想一朗による日々の雑記です。

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「とんび書房」
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勝負
勝負 (中公文庫)勝負 (中公文庫)
(2002/09)
升田 幸三

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人生は将棋に似ている―。名人に香車を引いて勝つという伝説を作り、同門の大山康晴と熾烈な戦いを演じた不世出の名人・升田幸三が、人事百般について不羈奔放に語り下ろした随筆集。人間味豊かな語り口の中にあらわれる珠玉の言葉のひとつひとつは、世代を越え、深く感銘を与えずにはいない。


何気なく読みはじめましたが、非常に面白い一冊でした。
幼少期のことなどを織り交ぜながら本当に奔放に書いているんですが、ひとつひとつの言葉が重みをもって感じられます。最近将棋をする機会があって、入門書を買おうかどうか迷っています。しかし、下手な入門書を買うより、駒についての雑感を書き連ねたこのような本を読むほうが参考になるかもと思いました。たとえば、「香車というのは端を守っとる駒です。未熟な人はあまり動かすことをしないけど、いわば辺鄙なところで、灯台守りをしとるような駒だな。ま、北海道の北の先とか、鹿児島県の奄美大島とかで……。」とか、金を並べて配置した場合について、「金の場合は、たとえばこれを部長だとすると、同じ部に部長が二人もおるということは、これはダブリがでてくるから損」などとわかりやすく納得させられます。
全編が独特な語り口で語られていますが、その内容は至極真っ当なことで、大成する人というのは常識や基礎をもっていることがその最低条件なのだなと改めて気づかされました。

三ダースの駄文日記 | 【2008-10-07(Tue) 17:11:38】
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九月の読書
お久しぶりです。大山三ダースです。
本日、内定をいただきました。スモッグ氏とビールで祝杯あげました。
引き続き京都に住みます。引越そうかどうしようか考え中であります。

九月はネット出来なくて暇だったもんで読書が割と捗りました。ということで寸評。
◎、○、△で適当に。


金春屋ゴメス (新潮文庫 さ 64-1)
○近未来、江戸国。何となく銀魂を思い出す。無理がありそうでそれでも納得させる手腕が見事。日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

カリブ諸島の手がかり (河出文庫 ス 3-1)カリブ諸島の手がかり (河出文庫 ス 3-1)
(2008/08/04)
T S ストリブリング

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○色々考えた末に真実にたどり着く心理学者兼探偵。八十年前の作品なのにどこか新しい。

宿屋めぐり宿屋めぐり
(2008/08/07)
町田 康

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○最新作。テーマは見えやすくなっているけれど、ちょっとだけ冗長。

キリオン・スレイの生活と推理 (角川文庫)キリオン・スレイの生活と推理 (角川文庫)
(1996/10)
都筑 道夫

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○角川の月替わり編集長企画で改版。抜群の安定感。

バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248) (ハヤカワ文庫 SF 248)バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248) (ハヤカワ文庫 SF 248)
(2008/07/15)
サミュエル R.ディレーニー

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○バベル17という未知の言語を巡るお話。最後がこんがらがるスペオペ風ストーリー。

ブラウン神父の童心 (創元推理文庫)ブラウン神父の童心 (創元推理文庫)
(1982/02)
G・K・チェスタトン中村 保男

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○文体が気持ちいい。神父の人物像は確かに読後も尾を引く。

悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫)悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫)
(1992/07)
コルタサル

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◎三読目。参考にならない超絶技巧でひき込まれる。「南部高速道路」が一番好み。

黄色い部屋の謎 新版 (創元推理文庫 M ル 2-1)黄色い部屋の謎 新版 (創元推理文庫 M ル 2-1)
(2008/01)
ガストン・ルルー

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○面白いけど、犯人の能力はちょっとずるい。

暗夜行路 (新潮文庫)
◎五読目。何度読んでも面白い。

人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫 た 1-3)人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫 た 1-3)
(2008/04/19)
田中 ロミオ

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△AURAを読んだ後だとちょっと物足りない。4巻の展開が気になる。

クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子 (講談社文庫 に 32-3 西尾維新文庫)クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子 (講談社文庫 に 32-3 西尾維新文庫)
(2008/08/12)
西尾 維新

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△短いせいもあるのかちょっと中途半端。

落語うんちく事典 (河出文庫 ゆ 2-1)落語うんちく事典 (河出文庫 ゆ 2-1)
(2008/09/04)
湯川 博士

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△「尻餅」の話が面白かった。事典というからにはもうすこしボリュームが欲しかった。

モーダルな事象―桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 (文春文庫 お 23-2)
○語り口も相まって満腹感(良い意味で)。長いけどさくさく読める。

見えないグリーン (ハヤカワ・ミステリ文庫 ス 6-2)見えないグリーン (ハヤカワ・ミステリ文庫 ス 6-2)
(2008/09)
ジョン・スラデック

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◎『遊星よりの昆虫群X』と同一人物が書いたとは思えない。大マジメなミステリー。

うつうつひでお日記 DX (角川文庫 あ 9-2)うつうつひでお日記 DX (角川文庫 あ 9-2)
(2008/08/23)
吾妻 ひでお

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○まず毎日絵日記を書くことがすごい。繰り返しの毎日がなぜか感動的。

江戸川乱歩短篇集 (岩波文庫 緑 181-1)江戸川乱歩短篇集 (岩波文庫 緑 181-1)
(2008/08/19)
江戸川 乱歩

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○作家として現在へ影響を及ぼしている事が良くわかる。「人間椅子」が好み。


という感じの九月の読書で、お金がないので以前読んだものを再読したりしてました。創作のほうはネットがなかったからか順調に進みました。とりあえずはなにかしら完成させて放ったらかしのホームページにアップしたいと思います。


三ダースの駄文日記 | 【2008-10-01(Wed) 23:50:23】
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誰も書かなかった整体学
結婚式の余興というものを頼まれました。何をして良いのかわかりません。困ったものです。何をして良いのかわからない。そんな時、私は本を読みます。

誰も書かなかった整体学―現代を、生き抜くための整体論誰も書かなかった整体学―現代を、生き抜くための整体論
(2004/02/25)
宮川 真人

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身体を力学的視点で捉えた時に、その中心的な役割を果たすのが腰椎の4・5番である。ちょうどベルトと重なるあたりの背骨です。この腰椎4・5番を中心として、体全体へと「連動」している。

この本の要旨はこうなると思いますが、問題はどうやって腰椎4・5番を緩めるかという点にあります。この本には具体的な施術は書いてありませんが、自分ですることのできる体操が書いてあります。著者は人間の「捻る動き」を重要視していますが、その通りに捻る体操をしてみると、やはり全身が緩む感覚が大きかったような気がします。捻る動きは普段あまりしない動きだからなのか。研究の価値あり。
あと興味深かったのは、歯の矯正器具の問題です。著者がいうには、歯を金具で矯正している人だけは、ほとんど整体の効果がないというのです。私の先生も同じことをいっておりました。なぜなのでしょうか。

原想一朗の日記 | 【2008-09-29(Mon) 22:34:42】
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整体の野口晴哉
 みなさんは本を読む時に、どのような姿勢をとるでしょうか。私は今までずっと読書時の姿勢に悩まされていました。寝っころがりながら本を読むのが一番楽だという人がいますが、きちんとした思考はやはり何かに座っている、もしくは立っている時に可能となるでしょう。
 整体を学びはじめてから、ヨガの「達人座」という座り方に出合いました。座り方は胡坐に近いのですが、胡坐ほど足を組まないで、両足のかかとを体の中心にもってくる。この座り方が定着したのか、最近は読書中に何度も姿勢を変えることをしなくなり、同時に集中力が高まりました。この種の発見は今までになかったので、新鮮な感覚です。
 前置きが長くなりました。今日読んだ本は、整体の祖、野口晴哉の回想録です。

回想の野口晴哉 ちくま文庫(の-7-3) (ちくま文庫)回想の野口晴哉 ちくま文庫(の-7-3) (ちくま文庫)
(2006/03/09)
野口 昭子

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 著者は野口晴哉(以下、野口)の妻であり、政治家・近衛文麿の長女。現・全生社の社長でもあります。著者が野口とともに過ごした約40年間を、具体的な言動をもって呼び起こしたものとなっています。その詳細な記述が可能となったのは、著者が夫を「先生」と読んでいるように、著者における弟子の自覚が、野口の言動を記すきっかけとなったのでしょう。
 特に興味深いのは、野口が十代の頃に残した詩の数々です。それぞれの詩をみると、十代で書いたとは思えないようなものばかりです。また、野口が積極的に利用した「愉気」という治療法が、どのように実践されていたかがわかる。これもまた興味深いです。
 全体的にみると、少年期には野口が「神童」といわれた所以を知ることができる内容となっています。そして、晩年期には野口の根本思想ともいえる「全生」(人生を生ききった者が安心して死を迎えることができるというもの)の姿勢が一貫してみられます。野口の魅力は量り知れません。


原想一朗の日記 | 【2008-09-22(Mon) 17:51:38】
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オカルト生理学
前から読もう読もうと思っていてなかなか読む機会に恵まれなかったシュタイナー。なんせ文章が難しい。

オカルト生理学 (ちくま学芸文庫)オカルト生理学 (ちくま学芸文庫)
(2004/08/10)
ルドルフ・シュタイナー

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この本は、1911年3月20〜28日の間、プラハにおいて行われた講義をまとめたものです。シュタイナーの文献においても、難解なものとして有名です。私自身、読みながら途中で頭が真っ白になるほどで、その内容がきちんと把捉されている訳ではないですが、印象に残った点だけ記させていただきたいと思います。
・脳は脊髄が進化したものである。
・消化=血液系はリンパ系が進化したものである。
・脾臓は小宇宙的な役割を持つ。
・血液系は自我の中心組織である。
・人間はエーテル体(有機的存在、生命)・アストラル体(感覚的体験を可能にする源)・自我の三つから成る。
結論部分を挙げた程度に過ぎませんが、まず我々が考えなければならないことは、シュタイナーの精密なるオカルト的考察の意図にあると思います。シュタイナーが人間の身体組織を宇宙の霊性から考察したことは、正しく宇宙(マクロコスモス)と人間(ミクロコスモス)との一体性が究極的真理としてあるからだと思います。シュタイナー自身が、「私のオカルト的考察は、いづれ近代科学になって明らかになる」(取意)というのも、自身が感得した真理が前提となって、おのずから出てきた言葉であると思います。
もっとわかりやすく書こうと思ったのに、全然書けていませんね。勉強不足です。


原想一朗の日記 | 【2008-09-21(Sun) 00:51:38】
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